飛鳥時代

大化の改新ってなんぞや?カンタンにわかり易く紹介

「大化の改新(たいかのかいしん)」といえば、なんだか聞いたことがあるでしょう。

飛鳥時代に、中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)中臣鎌足(なかとみのかまたり)がおこなった政治ですね。

日本史ではとくに重要な「大化の改新」を、カンタンに紹介していきますよ。

 

主要キャラ

中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)

image70

中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)
のちの天智天皇(てんじてんのう)

出身地:大和(現在の奈良県)
生誕:626年
死没:672年1月7日
享年:46歳
時代:飛鳥時代

>>>中大兄皇子(天智天皇)を5分で!中臣鎌足との関係、大化の改新って?

 

 

中臣鎌足(なかとみのかまたり)

o0237026913421697246

中臣鎌足(なかとみのかまたり)
出身地:大和(奈良県)
生誕:614年
死没:669年10月16日
享年:56歳
時代:飛鳥時代

>>>中臣鎌足を5分で!ミイラの場所や渡来人って?子孫は現代まで続いている?

 




大化の改新ってなんぞや?

45年の「大化の改新」。

ゴロ合わせでは、「虫殺そう大化の改新」で、覚えましたね。

でも、歴史上どういう意義があったのでしょうか。何が起きたのかカンタンに説明します。

 

「大化の改新」は、悪者だった蘇我氏をほろぼしたあとに、中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)が行った政治のことです。

ほろぼしたあとに、というのがポイントで、よく蘇我氏をほろぼしたこと自体を「大化の改新」だと間違われます。

蘇我氏をたおしたこと自体は「乙巳の変(いっしのへん)」といいます。

内容をカンタンに紹介します。

 

1,年号を定めた

日本の歴史上で初めて年号をつかいました。

「大化」という年号で、この由来で「大化の改新」と呼ばれているのですね。

現在でいう、「平成」とか「昭和」とかです。

それの元祖が「大化」なのです。

 

2,公地公民の制

私有地をもつことを禁止しました。

全ての土地は天皇のものとしました。

こうすることで、天皇が絶対であることを世間に知らしめたのです。

それまで、天皇ではない蘇我氏がずいぶん好き勝手にやっていましたからね。

 

蘇我入鹿(そがのいるか)をカンタンに紹介している記事をみれば、スッと理解できるかと思います。

>>>蘇我入鹿を5分で!ガチで聖徳太子と同一人物?中大兄皇子に暗殺された理由?

 

3,班田収授の法(はんでんしゅうじゅほう)

上の「2,公地公民の制」で、土地はすべて天皇のモノになりました。

その土地を、農民に貸し出しました。

農民は、ただで土地を貸してもらえるのですが、土地の広さの分だけ、年貢を治めなければいけなくなりました。

「農民が年貢を治める。」これはよく聞く話ですが、これをやりだしたのが「大化の改新」です。

 

4,租庸調制(そようちょう)

お国に収める税は、「租(米)」だけでした。

しかしこれからは、「租(米)」とは別に、「庸(労働)」、「調(地方の特産品)」を税として治めなさいというものです。

 

5,国郡里制(こくぐんりせい)

日本の土地を、「国」、「群」、「里」にわけて、それぞれに管理をする役人を任命しました。

全てのボスは天皇になりました。

 




化の改新とは何かということを考えるとき、とくに注目したいのは当時の権力構造です。

かんたんに言うと、権力を握っていた蘇我一族を中大兄皇子が中臣鎌足らと協力して倒したという事実です。

新しい理想を中大兄皇子は夢見ましたが、蘇我一族は逆行していました。それで始末をしたのです。

 

重要人物たちのかんたんな経歴をみれば、スッと理解しやすいかと思います。

>>>中大兄皇子(天智天皇)を5分で!中臣鎌足との関係、大化の改新って?

>>>中臣鎌足を5分で!ミイラの場所や渡来人って?子孫は現代まで続いている?

>>>蘇我入鹿を5分で!ガチで聖徳太子と同一人物?中大兄皇子に暗殺された理由?

 

 

まとめ

しつこいようですが、「大化の改新」は、蘇我氏をたおしたこと自体ではなく、その前後の改革であったという事です。

大化の改新はどうしても入鹿の死のみが目立ちますが、日本の歴史のターニングポイントのひとつです。

 

ということで、
大化の改新ってなんぞや?カンタンにわかり易く紹介でした。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます^^

ABOUT ME
りょーま(管理人)
れきし上の人物.comの運営者。「かんたんにわかり易く」をモットーに、歴史が苦手な人向けに、記事を作成しています。難しい話は省いて、通説を元に書いていることをご理解の上、気軽に読んでください。m(__)m
この記事を読んだ方は、こちらもみています。