室町時代

織田信長の正室、濃姫ってどんな人物?5分で知る偉人!

濃姫といえば、織田信長のお嫁さまということで知られていますね。

しかし、実は濃姫についての資料はほとんど残っていないので、どんな人物なのかはけっこう推測なのですね。

その数少ないエピソードから、濃姫とはどんな人物だったのかカンタンに見ていきますよ。

 

濃姫、プロフィール

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名前:帰蝶(きちょう)
生没年:1535?~1612?
父:斎藤道三(美濃の戦国大名)
織田信長の正室

 

名前の帰蝶(きちょう)ですが、これは後世の創作という見方が強いのだそう。

元々の名前ははっきりとは、分かっていないのですね。

信長の正室となり、「濃姫」と呼ばれるようになりましたが、名前の由来は「美濃の姫」だからだといわれています。

 




濃姫の偉業

濃姫の偉業といえば、織田信長の正式な妻であったことなのでしょうか。

特別、何かをした人というわけではないようです。

 

1つの説として、信長と濃姫の結婚は「政略結婚」だったと言われています。

濃姫の父・斎藤道三は、濃姫にスパイをさせるために織田家に嫁がせた。信長も「美濃の斎藤道三」の影響力を、勢力の拡大に利用しただけ。と言われています。

 

また、濃姫について史料はほとんど残っていないのです。元々、戦国時代の女性で史料が残っている方が珍しいのです。

濃姫という名前も、後世でつけられた名前だといいます。元の名前がはっきりわかれば、もしかしたら濃姫の歴史がわかるかもしれません。

 

信長と濃姫の間には子供がいないというのが“通説”です。

本当に謎多き女です。織田信長の事について詳しく書かれている「信長公記」でさえ、濃姫の死には全く触れられていないのです。

 




濃姫の面白い、凄いエピソード?

ここでは、濃姫についての数少ないエピソードを紹介していきますよ。

 

気が強い!

濃姫が織田家に嫁ぐ時、父の斎藤道三は濃姫に短刀を渡し、こう言いました。

「信長がなにか企んでいたら、この刀で刺せ」

こう言われた濃姫は、

「分かりました。けどもしかしたら、この刀であなたを刺すかもね。」

と言ったといいます。

現在でも描かれる、気が強い濃姫は、本当に気が強かったようです。

 

 

美濃の危機?

織田家に嫁いでからしばらくたった頃、信長は夜中、寝床をたびたび抜け出すようになりました。

これを不審に思った濃姫は、さりげなく信長に尋ねると、信長は、

「美濃の重臣たちが、すでに織田家に寝返っている。やつらは斎藤道三を殺し、狼煙をあげるのだそうだ。だから、夜な夜な高台で狼煙があがるのを待っているのだ。」

と、濃姫に話します。

これを聞いた濃姫は黙っていられるはずもなく、父・斎藤道三に密書を送ります。

それを信じた斎藤道三は、密書に記された名前の重臣たちを処罰したのです。

しかし、これは信長の戦略で、美濃の重臣たちが、織田家に寝返ったなどは大嘘だったのです。

信長は、自身の手を汚すことなく、斎藤家を弱体化させたのです。

 

 

信長を裏切った?

あの有名な本能寺の変の時、濃姫は信長と本能寺に宿泊していました。

そこで、明智光秀の大群が攻めてくると、濃姫はその場で突然信長を裏切り、明智勢に味方したといわれているのです。

しかし、これは、濃姫の強さを表現した創作っぽいです。

 

説として、

「本能寺の変の時にはすでに濃姫は他界していた」
「本能寺で信長と共に心中した」
「斎藤道三の死後、政略結婚の意味がなくなり、殺された」

などのものがありますから、やっぱり濃姫の事については、よく分かっていないのですね。

 

 

かし、信長の妻ということからなのか、現在でも「気が強い」というイメージで描かれていますよね。

濃姫の詳しい素性については、歴史マニアたちも追い続けているそうです。実はこれらのエピソードも本当にあったことなのかわかりません。

新しい史料が出てこない限りは、謎のままなんだそうですよ。

 

魔王・織田信長については、こちらの記事でわかりやすく紹介しています。

 

まとめ

結局、濃姫のことについては、イメージでしか語ることはできないのです。

一つだけ、濃姫のエピソードとして信ぴょう性が高いのが「実家(斎藤家)のお寺に、父・斎藤道三の肖像を寄贈した」こと。

豊臣秀吉の正室で知られる「ねね」が、色々なエピソードを持ち合わせていることとは正反対ですね。

 

ということで、
織田信長の正室、濃姫ってどんな人物?5分で知る偉人!でした。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます^^

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りょーま(管理人)
れきし上の人物.comの運営者。「かんたんにわかり易く」をモットーに、歴史が苦手な人向けに、記事を作成しています。難しい話は省いて、通説を元に書いていることをご理解の上、気軽に読んでください。m(__)m