何と艶っぽいテーマでしょうか。今も昔も男と女がいる世の中はいろいろなことが起きたのですね。
このころは、「お手つき」といって、主人が女中などに手を出すことはよくあったようです。
そもそもこのふたりの関係ですが、藤原道長の娘の家庭教師が紫式部だったのです。
なんとも禁断な愛ではありますが、紫式部と藤原道長には肉体関係があったのでしょうか?紹介していきますよ。
紫式部と藤原道長はどんな関係?
実はこの、紫式部と藤原道長の関係はよく語られているんですね。
肉体関係にあったという説もあるようです。
藤原道長といえば、紫式部の源氏物語の主人公「光源氏(ひかるげんじ)」のモデルだと言われていることでも有名です。
ということは、藤原道長も相当おモテになった事でしょう。
さらに紫式部は、藤原道長をお慕いしていたとも言われています。
これらのことは、こちらの記事でもわかりやすく紹介しています。
で、そういうことなら、このお二人が肉体関係があってもなんにも不思議ではないということです。
しかし、どうやらこの説はデマである可能性が高いようです。
ある日の紫式部の日記によると、
「わたしが寝た夜、一晩中藤原道長に戸を叩かれた。
恐くて、じっとして、そのまま夜が明けた。
あの時、戸を開けていたらと思うとゾッとする。」
のような事が書いてあるのだそう。
また、同じ日の日記に、紫式部は藤原道長から「すきもの」と言われたり、「お前の気持ちしだいで愛してあげよう」のような事まで言われたとあるそうですが、
酔っ払った道長に同僚と一緒にとらわれた時には、「いとわびしく恐ろしければ」と式部は言っています。
これらを冷静にみれば、肉体関係があったとは思えません。「紫式部日記」には、紫式部が藤原道長と寝たというような記述は、一切見当たらないのです。
これらを見ると、紫式部が藤原道長を愛していたというのは考えられないのです。
まとめ
紫式部と藤原道長が肉体関係にあったことは無かったようです。
ただ、紫式部が藤原道長を好きだったのかどうかが気になります。
今回の記事の紫式部日記では、愛している感じではなくただ恐がっていたという印象。
こちらの記事では反対に、道長をお慕いしていたエピソードもあります。
でも、短歌で自分の気持ちを伝え合うのはとても風流ですね。
今はすぐに気持ちを伝えられるのですが、当時はのんびりとしていたのですね。