まつ(芳春院)といえば、前田利家の正室として知られていますが、とても肝の座った超美人としても有名です。
人気漫画「花の慶次」でも、「おまつ様」と慶次が慕っていますよね。
今回、まつ(芳春院)の偉業、人物エピソードについて、子どもや子孫について、紹介していきますよ。
まつ、プロフィール
まつ
戒名:芳春院(ほうしゅんいん)
生誕:1547年7月25日
死没:1617年8月17日
享年:71
時代:室町時代(戦国時代)-安土桃山時代-江戸時代初期前田利家の正室
肝の座ったいい女!
前田家を守りまくった「まつ」は本当に肝の座った女性で、前田家にとって、なければならない存在でした。
実は漢気(おとこぎ)が凄いある女性なのです。
ここではまつがどんな人物だったのかがわかる、肝の座ったエピソードを紹介していきます。
自ら人質になり、前田家を救う
これが一番有名な、まつの漢気でしょう。
徳川家康が「前田家が俺たちを裏切ろうとしているぞ、潰そう」疑って言い出し、これに反応して戦う気マンマンの身内をなだめ、自ら人質になり、平和を保ったというもの。
まつは前田家を守るために、14年間も人質となったのです。
人質とは言っても、当時は丁重に扱われる事の方が多かったので、まつも雑に扱われるというような事はなかったようで、大事にされたそうですが、それでも呑気な事ではないのです。
秀吉をなだめる
柴田勝家と秀吉が戦ったいくさで、利家は柴田勝家につきました。
で、負けます。
秀吉も敵側についた前田家を気に入るはずがないのですが、これをまつは秀吉に直接会って話し合い、平和にすませます。
これも幼い時からの大親友・ねね(秀吉の正妻)との仲があって成せたことなのでしょうか。ちなみにまつは秀吉のお母さんとも仲良しだというから凄いです。
秀吉をなだめる 2
利家が秀吉に持ちかけた話(他所家の跡目相続のハナシ)をいきなり取消された時、さすがに利家が怒って仲が悪くなります。
そんな状況をみかねた「まつ」は、直接ねねに会いに行き、元々あった話を取り消さないでくれと頼んで成功し、落ち着いています。
この話だけ聞いても、優秀すぎる政治面が伺えます。
皮肉で鼓舞させる
いくさで、末森城にしぶしぶ援軍に行こうとする夫・利家に「金銀を召し連れて槍を突かせたら?」と皮肉を言って鼓舞したエピソードは有名です。
いつもお金ばかり気にして大事にしていた利家は、言い返せずめっちゃムカついていたらしいけど…。(・∀・)
秀吉の妻・ねねと仲良し?
ねねといえば、あの豊臣秀吉の正室でこちらも美人ということも有名でしたね。
まつとねねは親友で、凄く仲良しでした。
ふたりのエピソードでいえば、
- ねねは子供ができなかったが、まつと利家の子供・豪姫を養女にもらう。
- まだ小さいときから仲が良かった。利家とまつの婚姻も、ねねが仲人をした。
- おばあちゃんになっても仲良し。ふたりで温泉に行ったという記録も残っている。
というようなものがあります。
二人とも戦国時代を代表する美女であり、影響力がとてつもない人。
そんな二人が親友とは、ちょっと凄いですよね。
こちらの記事で、ねねについて簡単にわかり易く紹介していますよ。
子供、子孫は?
まつといえば、戦国美女の代表ですが、なんと自分の子供を2男9女の計11人も産んでいるのですね。
当時は子供を多く産むことは、当たり前な時代ですが、それにしても多いです。
これはこの時代、記録が残っている限りでは、最も数が多いとのことです。
数え12歳(つまり11歳)で利家に嫁いだまつは、すぐに子を宿し、
1559年、長女・幸姫(前田長種室)
1562年、長男・利長(初代加賀藩主)
1563年、次女・蕭姫(中川光重室)
1573年、三女・摩阿姫(豊臣秀吉側室、後万里小路充房室)
1574年、四女・豪姫(秀吉養女、宇喜多秀家室)
1577年、五女・与免(浅野幸長婚約者、夭折)
1578年、次男・利政
1580年、六女・千世(細川忠隆室、のち村井長次室)
らを産んでいます。上の8名はよく紹介されている人物たちで、あと3人もいるのですね。
夫の前田利家は、さらに側室たちとのあいだに、7人の子供がいます。
こちらの記事で、猛将・前田利家について、簡単ににわかり易く紹介しています。
>>>前田利家とはどんな人物?逸話やエピソードを簡単にわかり易く紹介
まとめ
まつ(芳春院)の人物エピソードや偉業、子供について紹介しました。
前田家を救いまくった漢気からなのか、現代の創作物でもまつはいつも「肝の座ったいい女」という感じで描かれていますよね。
確かに前田家を救ったエピソードなんかを聞くと、本当にかっこよすぎる素敵な人なんだなあとおもえますよね。
ということで、まつという人物を簡単に語るには、
- とても美人だった!中身も外見も!
- 前田家を守りまくった、かっこいい女性
- 子供を11人産んでいる!
最後まで読んでいただきありがとうございます^^