足利義満(あしかがよしみつ)といえば、キラキラの金閣寺のイメージでしょうか。
今回、足利義満のかんたんな経歴、金閣寺が建てられた理由や、アニメ「一休さん」でのイメージが変とのうわさについて紹介していきますよ。
足利義満、プロフィール
足利義満(あしかがよしみつ)
出身地:京(京都市)
生誕:1358年8月22日
死没:1408年5月6日
享年:51歳(病死)
時代:室町時代
足利義満って何した人?どんな人?
足利義満は、金閣寺を建てた室町幕府の3代将軍です。
南北朝を統一したりと、日本史には欠かせない人物ですね。
ここでは、足利義満のかんたんな経歴を紹介します。
かんたんな経歴
足利義満は、父で2代将軍の義詮(よしあきら)の死んでから、わずか12歳で3代将軍となりました。
まだ小さい義満は、管領(かんれい・幕府の最高職)の細川頼之のもとで政治を学びます。
「将軍の地位を高めれば、幕府は安定する」と考えた義満は、まず恩師の細川頼之を引退させます。
そして、力のある守護大名(地方を支配した領主)の、土岐氏(ときし)、山名氏(やまなし)に戦いをいどみ、勝利します。
そして、最大の課題は「南北朝問題」でした。
朝廷(天皇)が、南朝と北朝に分かれていた当時、これをひとつに統一しないと、幕府を強くできないと義満は考えたのです。
義満は、力のある守護大名・大内義弘を使って、南朝と北朝の仲直りを進めました。
で、「南朝と北朝が交代で皇位につく」という約束で、南朝の後亀山天皇は、三種の神器を北朝の後小松天皇に渡し、南北朝統一が実現したのです。
三種の神器とは、歴代の天皇が、皇位のしるしとして受け継いできた鏡・剣・勾玉の3つの宝物のことです。
義満は、「将軍」を息子の義持(よしもち)にゆずった後も、太政大臣(だいじょうだいじん・朝廷の最高職)として政権をにぎり続けました。
明(中国)と日明貿易をはじめ、明の皇帝からは「日本国王」ともよばれました。
そして、京都の北山に、金閣寺として知られる鹿苑寺(ろくおんじ)を建てたのです。
義満は死後、朝廷(天皇)から、「鹿苑院太上天皇」という称号を贈られました。
これは、天皇の同レベルの最高位の称号です。超すごいことです。
鹿苑院は、金閣寺になった義満の別荘の名称。太上天皇は位を退いた天皇のこと。
本当にすごいですよ。武士は通常お役人です。下僕なのです。それがこの超VIP扱いなのです。
金閣寺が建てられた理由?金閣寺にまつわるエピソードは?
金閣寺。庭の池にうつる姿、非常に美しいものです。
足利義満はなぜピカピカの金閣寺を建てたのでしょうか。
これは、史料に残っていないため真相は不明ですが、義満の権力のみせつけだという説があります。
金閣寺は、とても変わった建物で、1階は公家、2階は武家、3階は中国の禅宗のそれぞれ様式になっています。
よくみると、1階は木造のまま、金が貼られていません。
2階と3階には、びっしりと金が貼られていてピッカピカです。
つまりこれは、「粗末な公家の上に豪華な武家があり、そのもっと上に中国皇帝がある」という事を表現しているのです。皮肉ですね。
この時代、義満は中国から「日本の国王」と称されています。
そしてこの金閣寺の意味。
朝廷(天皇)も、ちょっとは頭にきていたことでしょう。
ちなみに、銀閣はお金がなかったから銀箔を貼れなかったのではなく、もともと茶道の影響でわびた雰囲気にしただけです。
アニメ「一休さん」にでてくる、義満のイメージが変?
「すきすきすきすきすきっすき♪」が愉快な、アニメ「一休さん」。
そのアニメ「一休さん」の中での足利義満のイメージが変だとのこと。どういうことでしょうか。
まあたぶんこれは、義満将軍が一休さんに「とんち」でやられすぎているからでしょうかね。
義満といえば、日本史上でも最高ランクの大物なのです。
・生前に征夷大将軍と太政大臣(だいじょうだいじん・朝廷の最高職)を経験
・南北朝を統一させた
・明(中国)の皇帝から「日本国王」と称された。
そんな超大物が、小僧になめられすぎ!おかしい!って感じでしょうか。
まあアニメですし、一休さんの大物っぷりを際立たせたかったのでしょうね。ムキになるところでもないでしょう。
しかし、「一休さん」こと一休宗純といえば、実際にはそうとうな破天荒だったらしいですね。
お坊さんとして禁止されていることは、全てやったほどなのだそう。
こちらの記事で、偉人・一休さんについてかんたんにわかり易く紹介しています。
>>>一休さん(一休宗純)のカリスマ逸話や生き方がかっこいい!
まとめ
金閣寺の足利義満を5分で!建てられた理由や「一休さん」でのイメージが変?でした。
足利義満についてかんたんに語るポイントは、
・南北朝を統一した!
・金閣寺を建てた!
・明(中国)から「日本国王」とも称された、日本史上、最高レベルの偉人!
最後まで読んでいただきありがとうございます^^