映画「君の名は。」にはモデルがいた!その名は瀬織津姫

(筆者・紫鶴)

2016年の8月に公開が始まった映画「君の名は。」は、興行収入150億円を記録した世界的大ヒット映画となりましたね。

音楽も絵もストーリーも素敵で、何度も見ちゃうリピーター続出。

ロケ地ストたちがロケ地を訪れ、映画の聖地も数多く誕生しました。

そんな大人気の映画「君の名は。」ですが、多くの人を惹きつけるその魅力は、音楽やストーリーだけではなかったんです。

あまり知られていませんが「君の名は。」の主人公・三葉にはモデルがいたのです。

 

三葉のモデルになった、瀬織津姫とは?

画「君の名は。」についてちょっと復習しておきましょう。

ヒロインの女の子の名前は、宮水三葉(みやみずみつは)。

宮水神社の巫女さんであり、東京に憬れる岐阜県糸守町に住む高校生。

もう1人のキーマンである男の子が立花瀧(たちばなたき)、東京に住む高校生。

物語はこの2人が入れ替わることから展開していきます。

 

「三葉」という名前は新海誠監督が「罔象女神(みつはめのかみ)」という水を司る女性の神様を参考にしたと言われています。

日本書紀にも出てくる神様ですが、瀬織津姫(せおりつひめ)という女神の別名とされています。

三葉のモデルは罔象女神、すなわち瀬織津姫という神様です。

 

ーワードは「みつは」という名前だけではなく、他にもいろいろなヒントが映画の中に描かれています。

宮水神社の境内には水が流れていますが、瀬織津姫は水の神、瀧の神、龍神さまとして、主に川や瀧の近くにお祀りされることが多いようです。

瀧といえば、三葉と入れ替わる立花瀧君の名前に使われていますね。

三葉が妹の四葉と舞を踊っている際の頭飾りと、神楽鈴にはそれぞれ龍がかたどられています。

龍は龍神とされる瀬織津姫の象徴です。新海監督、さりげなくアピールしていますね。

 

織津姫は古代とても力を持っていた神で、全国の神社に祀られ、敬まわれていた神様でした。

それだけの勢力を持っていた神様が、大和朝廷が作らせた正書「日本書紀」、「古事記」には一切名前がでてきません。

不思議だとおもいませんか。

実は、瀬織津姫については明治時代に至るまで表舞台から抹消するよう政治的圧力が働いていたのです。

その理由は、瀬織津姫の旦那様が深く関係しています。

瀬織津姫の旦那様は、日本の皇室の祖とし、伊勢神宮内宮にお祀りされている天照大御神だったのです。

 

瀬織津姫は天照大御神のお后様だった!?

織津姫に関する文献はほとんど残されていません。

残されてはいませんが、存在を示す有名な資料が2つあります。

一つは全国の神社で毎朝唱えられている「大祓詞(おおはらえのことば)」と言われる祝詞(のりと)と、もう一つは古事記、日本書紀よりさらに古い時代に書かれた、「ホツマツタエ」という文献です。

 

「大祓詞」によると、瀬織津姫は「山中から流れる速川の瀬に坐して、人の罪穢れを海まで運んでくれる」神様として登場します。

「ホツマツタエ」という文献は、古事記、日本書紀の原書(もとになった書)として知られていますが、正書である古事記・日本書紀に対してニセモノの書物とされ、研究する価値なしとする研究者も多いようです。

ここでは、正しい正しくないの争点には触れずにおきます。

 

そのホツマツタエには、瀬織津姫は天照大御神の12人の奥さんのうち正妻として天照大御神を公私ともに支えたという風に書かれています。

ここで整理しておかなければならない大事なことが一つ。

天照大御神は一般的には女性の神様として古事記・日本書紀にはでてきます。

世の中にもそう信じられています。

 

照大御神はなぜ性別が入れ替わってしまったのでしょう。

「君の名は。」の中で展開されている三葉と瀧の入れ替わりとリンクしますね。

古事記・日本書紀は、皇室の正当性を世に知らしめるべくして編纂された文献だと言われています。

いわゆる権力者に都合よい情報だけが載せられるということです。

41代女性の持統天皇が皇位を孫の文武天皇に譲るため、反対勢力を抑え込むための策略だったともいわれています。

天照大御神を女性とし、そこから皇室が脈々と受け継がれていること、自身の皇位継承が正しいということを、国中みんなに知ってもらおうと、古事記・日本書紀をうまいこと書き換えてしまったとも言われています。

そういうわけなので、天照大御神に后がいたというのは都合が悪いわけです。

 

全国の神社に天照大御神と瀬織津姫が夫婦神として祀られていては、本当に本当に都合が悪いわけです。

だから、離れ離れにした。瀬織津姫の名前を変えさせてまで。それを徹底的におこなった。

切なすぎますよね。

 

織津姫は東北地方では機織りの神織姫としても信仰されていて、七夕の日に織姫、彦星が一年に一度出会うというストーリーをベースとして、離れ離れで悲しい天照大御神と瀬織津姫の惹かれ合う二人が出会うという展開を映画「君の名は。」でリンクさせて見事に描いているわけです。

 

瀬織津姫が祀られている神社は全国各地に

織津姫隠しは明治の世まで続いたと言われています。

瀬織津姫という名前を改名させて祀らせたり、また、夫婦神として天照大御神と瀬織津姫を両方祀っていたのも強制的に引き離し、別々に祀らせることになったりしています。

従わない神社は迫害を受け、取りつぶしにあったと言われるぐらい徹底的に、瀬織津姫隠しが行われたのです。

 

織津姫として祀られている神社も残っていますが、ほとんどが別名で祀られて現在に至っています。

瀬織津姫は一体どのような名前となって祀られているのでしょうか。

・大禍津日神(おおまがつひかみ)
・湍津姫神(たきつひめ)
・撞賢木厳之御魂天疎向津媛命(つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめのみこと)
・罔象女神(みつはめのかみ)
・此花開耶姫(このはなさくやひめ)
・弁財天(べんざいてん)
・向津姫(むかつひめ)
・市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)

神社に訪れる際は、祀られている神様の名前を意識してみると身近なところに瀬織津姫がいらっしゃるかもしれません。

 

まとめ

・映画「君の名は。」のモデルになったのは歴史から抹消された瀬織津姫だった。

・皇祖かつ女性として知られている天照大御神は実は男性神で瀬織津姫はその正妻だった。

・瀬織津姫は全国の神社名前を変えて祀られている。

 

今回の情報をもとに再び映画「君の名は。」を見返してみると今までとは違う視点で映画を楽しむことができるかもしれませんね。

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